幻の永世舎 蟹草花文花瓶 姫路焼 工場 東山焼

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幻と言われる姫路の永世舎の花瓶を出品致します。

明治維新により士族階級は崩壊して、職を失った武士が巷に溢れました。このため、既に出石で盈進舎設立に協力していた地租改正官の松村辰昌が衰退した藩窯東山の職工を中心に士族授産施設として明治10年に設立したのが永世舎です。最盛期の生徒数は126名を数え、内国勧業博覧会にも出品し、アメリカへの輸出も行われました。しかし、その後、経営に行き詰まり、明治15年に経営を大幅縮小し、明治21年には廃業したと言われています。従って実質的な活動期間は僅か5年程度であり、幻と言われる有田の精磁会社よりも短命でした。そのため、その頃の製品が発見されることは極めて稀です。 永世舎の作品は温知図録にも30種以上が収録されており、海外市場向けの色鮮やかな草花文が特徴です。

さて、出品の花瓶は、高さが15センチ、長辺幅が10センチの永世舎の特色を良く示す小品ですが、非常に珍しい見どころがあります。七枚目の写真をご覧下さい。永世舎の製品が欧米に輸出された際の仕訳印が捺印されています。経年により判読し辛くなっていますが、「定◯◯粤」と読めます。私の推測ですが、おそらくここには「定貨登粤」と捺されていたのではないでしょうか。「定貨」とは日本語で注文の意味です。「粤」とは「越」、即ち現在の広東省です。より具体的には香港でしよう。颱風登香港と言えば、台風が香港に上陸という意味になります。従って、「定貨登粤」とは、香港向けの注文、もしくは香港経由の注文と解されます。香港は既に英国の植民地になっていましたから、日本から欧米への輸出品の殆どは、横浜もしくは神戸から香港を経由したと考えられます。永世舎は姫路製ですから、おそらく姫路・神戸・香港を経由して英国まで輸出されたと考えるのが順当です。残念ながら六枚目の仕訳印はさすがに判読・推測共に能です。どうも「定貨登粤」とは異なる仕訳印が押されていたようです。小さな花瓶ですが、日本開国当時の窯業史の史料とも言えるのではないでしょうか。

ヒビ、カケ、ワレ、擦り傷などの瑕疵は全くありません。仕訳印が残っているくらいですから、良い
注: 私の出品写真と説明文をそのまま盗用して、格安で販売しますという詐欺サイトが最近いくつかあるようです。呉々も騙されないようにご注意下さいませ。
私はオークションサイト以外には出品しておりません。

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